「タバコをやめるのは簡単だ。なぜなら私はもう何千回もやめたんだから」――『トム・ソーヤーの冒険』で知られる作家、マーク・トウェインの言葉です。ユーモアに富んだこの表現は、禁煙の難しさを表すものといえますね。
一般的に、禁煙による離脱症状のピークは3日以内といわれています。ただでさえイライラしやすいこの3日間を、いかにリラックスして過ごすかが成功のカギを握るわけです。長期休暇のとりやすい夏、禁煙チャレンジしてみませんか？

2日に1箱ペースで、あと20年。禁煙できたら増える時間とお金は？

2日に1箱ペースで、あと20年。
禁煙できたら増える時間とお金は？

1箱の値段、1回にかける時間はわずかでも、長期間にわたれば無視できないコストになります。今やめれば、将来かかるであろうコストは、これから自由に使えるものに転じます。2日に1箱ペースであと20年、タバコを吸い続けた場合の時間とお金について計算してみましょう。

タバコを吸っている時間＝約8.5カ月間

1本吸うのにかかる時間を5分とすると、1日で50分（10本）、1年で18,250分、20年で365,000分をタバコに費やしていることになります。

365,000分は約6,083時間、約253.5日となり、20年間のうち、タバコを吸っている時間は約8.5カ月間となります。

8.5カ月間は、ちょっとした趣味が上達したり、資格が取れたり、人生が豊かになるために十分な時間です。

タバコに使うお金＝182万5,000円

2日で1箱500円とすると、1年で9万1,250円、20年で182万5,000円をタバコに費やしていることになります。

182万5,000円は、大きな買い物や豪華な旅行など、ライフイベントの選択肢を広げるために十分な金額です。

20年前に比べてタバコの値段は約2倍になりました。今後も値上げされれば、上記の金額よりもっとかかることになります。

　　
禁煙開始のベストタイミングは長期休暇1日目

禁煙開始のベストタイミングは長期休暇1日目

ニコチンの依存は身体的なものと心理的なもの、そして習慣的なものの3つがあります。身体的な依存には禁煙補助薬で、心理的な依存にはタバコへの正しい理解で立ち向かうことができますが、習慣的な依存は人によって異なるため万人に共通するマニュアルはありません。
長年くり返すことによって生活の一部となってしまった喫煙という癖は、うっかり1本を手にとってしまうきっかけになり得ます。禁煙を決意したら、まずは「自分がどんなときに吸っているか」を分析すること、そして禁煙をスタートしたらそこから離れる工夫をすることが成功するための秘訣です。

習慣的な依存から離れる工夫の例

タバコにつながるものは処分する（ライター・灰皿など）

コーヒーを紅茶／お茶にする

喫煙所の近くを通らない（ルートを変える）

酒席には参加しない（喫煙者の近くに行かない）

食後はすぐに席を立つ

コンビニに行かない（タバコを見ない）

その点、長期休暇であればふだんの環境をガラッと変えることができるので、習慣的な依存から離れることも容易です。禁煙開始日に長期休暇の1日目を選び、最初の3日間を乗り切るのがオススメの方法です。

今夏、BIJけんぽから4つの禁煙プログラムをご提案

今夏、BIJけんぽから4つの禁煙プログラムをご提案

今年の夏は禁煙チャレンジしてみようと決意されたみなさんに、BIJけんぽからその決意をサポートする禁煙プログラムを4つご提案します。どのように禁煙をしていきたいかによって選んでいただけますので、自分に合ったものをご選択ください。

オンライン禁煙プログラム〔1年間〕

対象 医師の診療を受け時間をかけて本気で禁煙をしたい方向け
補助薬 処方薬（ニコチンパッチ30）
内容 医師とのオンライン面談（診療）を2カ月間で計4回受けます。補助薬は初回～3回目の各診療後に配送されます。
4回目の診療後1カ月後にフォローサポート、以降3カ月ごとに1回アフターケアがあります。

2023年度のオンライン禁煙プログラムの募集は今回のみです。
この機会に参加をご検討ください。

【NEW】パーソナル卒煙サポート〔6カ月間〕

対象 面談（診療）は希望しないが相談できる環境や支援を受けて禁煙に取り組みたい方向け
補助薬 OTC医薬品（ニコレットまたはパッチ）
内容 面談はありません。LINEで保健師の支援・フォローを受けます。補助薬（ニコレットまたはパッチ）は保健師と相談のうえ決定します。
最初の2カ月間は週1～3回の支援、次の4カ月間は月1～3回のサポートがあります。

LINEのやり取りで気軽に相談ができるBIJけんぽオススメのプログラムです。

【NEW】ノンスモ禁煙サポート（パッチ）〔1週間〕

対象 仕事中の喫煙を回避したい方、仕事柄ガム（ニコレット）を使用できない方、禁煙体験したい方向け
補助薬 OTC医薬品（パッチ）
内容 面談はありません。申し込み後10日間、禁煙に関する情報提供のメールが届きます。パッチが届いたら、1週間の禁煙にチャレンジします。
チャレンジ期間終了後6カ月間、月1回の情報提供のメールが届きます。タバコに関する相談も可能です。

ノンスモ禁煙サポート（ガム）〔2週間〕

対象 自分のタイミングで禁煙体験をしたい方向け
※BIJけんぽの禁煙サポートに初めて申し込む方が対象です。過去に体験した方は別のプログラムをお申し込みください。
補助薬 OTC医薬品（ニコレット）
内容 面談はありません。申し込み後10日間、禁煙に関する情報提供のメールが届きます。ニコレットが届いたら、2週間の禁煙にチャレンジします。
チャレンジ期間終了後6カ月間、月2回の情報提供のメールが届きます。タバコに関する相談も可能です。

各プログラムの申込み方法、詳細は別途メールやWeb新着情報、けんぽ通信でご案内します。1人でも多くの方にご参加いただけることを願っています。

厚生労働省は、ジェネリック医薬品の利用促進のための施策に積極的に取り組んでいます。
「ジェネリック医薬品お願いカード」は、日本ジェネリック医薬品・バイオシミラー学会のホームページ（http://www.generic.gr.jp/）からダウンロードすることができます。また、ジェネリックに変更した場合の薬代については、Genecal（http://www.genecal.jp/）のサイトで調べることができます。