2025年12月1日、ついに健康保険証の猶予期間が終了します。翌日以降、お手元の健康保険証は使えなくなってしまいますので、マイナ保険証を準備しておくようにしましょう。
マイナンバーカードをマイナ保険証にするのはすぐできますが、マイナンバーカード自体を持っていない場合は交付に1か月半~2か月程度かかりますので、お早めに申請するようにしてください。
マイナ保険証のつくりかた
STEP1 マイナンバーカードを申請する
PC/スマホ、証明写真機、郵送のいずれかで申請できます。詳細はコチラをご確認ください。
STEP2 マイナンバーカードの保険証利用登録をする
医療機関/薬局のカードリーダー、PC/スマホ、セブン銀行ATMで保険証利用登録ができます。カードリーダーなら、登録にかかる時間はたった30秒です。

使わなければもったいない。
マイナ保険証で医療がもっとスムーズに
マイナ保険証は、医療機関/薬局の受付がカードリーダーで「ピッ」と簡単に済むようになるだけでなく、さまざまな医療の場面で便利になります。 持っているだけでは意味がありません。積極的に使ってみましょう。
のんでいる薬がわからないとき
過去の診療・処方薬を正確に覚えていなくても、医師・薬剤師がデータで確認できます。薬ののみ合わせもチェックできるので安心です。
医療費が高くなったとき
手続きなしで高額療養費における限度額を超える支払いが免除されます。
救急車で搬送されるとき
救急車を呼ぶような緊急時に、傷病者が会話できない状況でも、マイナ保険証があれば正確な医療情報を救急隊員へ伝えることができます。一刻を争う場面で、より早く・より適切な処置や搬送先医療機関の選定が可能になります。「マイナ救急」といい、2025年秋から全国展開されます。
※暗証番号の入力は原則不要で、救急隊員が傷病者の顔と券面上の写真を確認し本人確認を行います。
医療費控除の申請をするとき
マイナポータルから医療費情報を確定申告書に自動入力でき、作業がラクになります。面倒なデータ入力の手間を軽減できます。
スマホ搭載ももうすぐ!
マイナ保険証の機能を搭載したスマートフォンで医療機関を受診できるよう、準備が進められています。これにより、マイナンバーカードを持参しなくてもスマートフォンだけで受診できるようになります。利用には申込みが必要です。詳細はデジタル庁ホームページよりご確認ください。
※マイナンバーカード機能のスマホ搭載はAndroidが2023年5月から、iPhoneが2025年6月から開始しています。

ただし、有効期限切れにはご注意を
電子証明書・マイナンバーカードの有効期限が切れると、マイナ保険証としてはもちろん、e-Tax等の電子申請や各種証明書のコンビニ交付等を利用できなくなります。有効期限はマイナンバーカードの券面に記載されています。記載がない場合はマイナポータルからご確認ください。
有効期限を迎える方には、お住まいの市区町村から「有効期限通知書」が届きます。更新手続きは有効期限の3か月前からできますので、お手元に届いたら早めに手続きをしましょう。詳細は同封の案内をご確認ください。
電子証明書の有効期限→5年
マイナンバーカードに搭載されている電子証明書は、発行から5回目の誕生日が有効期限です。2020年にマイナポイント事業が実施されたことから、2025年は約1,500万人が有効期限切れを迎える見込みです。
オンラインによる手続きはできませんので、「有効期限通知書」を持って市区町村窓口で更新手続きをしてください。
マイナンバーカードの有効期限→10年
マイナンバーカード自体は、発行から10回目の誕生日(18歳未満は発行から5回目の誕生日)が有効期限です。
「有効期限通知書」が届いたら、PC/スマホ、証明写真機、郵送のいずれかの方法で更新手続きをしてください。なお、マイナ保険証を利用登録済みの場合は、改めて利用登録をする必要はありません。
引越しの際は、マイナンバーカードの住所変更を忘れずに
有効期限内であっても、マイナンバーカードの記載内容(氏名・住所等)が変わるとき、変更手続きをしないとマイナンバーカードが失効し利用できなくなります。引越しのタイミングで失効するケースが増えていますので、転入の際は必ずマイナンバーカードを持参し手続きをしてください。
※婚姻等で氏名が変わるとき、海外赴任で国外転出をするときにも手続きが必要です。

皆さんの質問にご回答します
BIJけんぽに寄せられる質問について、共有します。
Qマイナ保険証の切り替えが間に合わなかったらどうなりますか?
Aマイナ保険証を利用できない方には、「資格確認書」を一斉交付しますが、交付にかかる事務負担やコスト軽減のためにも、早めの手続きにご協力をお願いします。
なお、資格確認書はマイナ保険証による資格確認ができない方に交付するものです。「念のために」交付することはできませんのでご了承ください。
Q健康保険証が廃止されたあと、申請に必要な記号・番号はどこで確認すればよいですか?
Aマイナ保険証の利用登録をすると、スマホアプリ「マイナポータル」で記号・番号等を確認することができます。この他、「資格情報のお知らせ」「資格確認書」またはお手元の「健康保険証」でも確認できます(健康保険証の回収は予定していません)。
Qマイナンバーカードを紛失したら、再発行までに1か月以上もかかるのですか?
Aすぐに再発行を希望する方を対象に、通常より早く(原則1週間)マイナンバーカードを交付する制度があります(特急発行・交付制度)。申請はお住まいの市区町村窓口にて行ってください。
※対象となるのは、乳児(満1歳未満)、紛失・破損等による再交付を希望される方、海外から転入された方、マイナンバーカード券面の追記欄がいっぱいになり追記ができないために継続利用ができない方などです。
※紛失・破損等により特急発⾏・交付制度で再交付を申請する場合は、手数料2,000円が必要です。なお、通常の再交付の場合、手数料は1,000円ですが、交付までに1か月半~2か月程度かかるとされています。通常の再交付を利用した場合は「資格確認書交付申請書」をBIJけんぽまで提出し、資格確認書の交付を受けてください。
厚生労働省は、ジェネリック医薬品の利用促進のための施策に積極的に取り組んでいます。
ジェネリックに変更した場合の薬代については、日本ジェネリック製薬協会の「かんたん差額計算」(https://www.jga.gr.jp/general/easycalc.html)で調べることができます。
また、「ジェネリック医薬品希望カード」も日本ジェネリック製薬協会のサイト(https://www.jga.gr.jp/)一般の方向け情報から印刷することができます。

マイナ保険証利用のお願い
医療機関の受診時や調剤薬局ではマイナ保険証のご利用をお願いいたします。皆さんのマイナ保険証利用率の増加が、医療費の削減や健康保険組合から納付する支援金の減額に寄与します。健保財政の改善につながるよう、皆さんのご協力をお願いいたします。
●マイナンバーカードの健康保険証利用について
●2024年12月2日以降の医療の受け方について