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薬膳の知恵で、
夏の体を整える

2025.07.01

ドラマや書籍で「薬膳」が注目されています。
薬膳とは、中国の伝統医学「中医学」の考え方にもとづいて、体調や季節に合わせて食材や料理を選ぶ食事法のことです。食事により、健康の維持・回復、病気の予防、体質改善をすることを目的としています。
ふだん何気なく口にしている食材も、薬膳というフィルターをかけると体への影響を意識でき、なんだか健康につながりそうな気がしてくるから不思議ですね。
夏は暑さで体調を崩しやすい季節です。薬膳の知恵を取り入れて、夏の体を整えましょう。

すべての食材には、薬と同じように効能がある

すべての食材には、
薬と同じように効能がある

夏は、高温多湿の気候によってだるさ、やる気の低下、食欲不振、下痢といった夏バテ症状が起こりやすくなります。中医学では、季節の変化とともに体にその時期特有の不調が現れるとされており、夏バテ症状は夏の代表的な不調と考えられています。その不調を、食材の持つ力で体に働きかけて改善しようというのが薬膳です。
薬膳というと特別な食材が必要のように思うかもしれませんが、中医学では「すべての食材には薬と同じように効能がある(薬食同源)」と考えられています。つまり、薬膳は身近な食材で手軽に実践できるのです。
体調や季節に合った食材を選んで料理に使えば、もうそれは立派な薬膳です。日々の食事の際、薬膳の考え方を思い出し、体を中から整える意識を持ってみませんか?

夏、積極的にとりたい食材は?

夏、積極的にとりたい食材は?

中医学では、体に熱や湿気がたまり、胃腸の働きも低下して夏バテ症状が起こると考えられています。そのため、夏の薬膳のポイントは、体の余分な熱や湿気を取り除く食材、胃腸の働きを高める食材を積極的にとることが重要です。その多くは旬の食材が該当します。特別な食材はありませんので、夏バテを感じたら意識して選ぶようにしてみてください。

体の熱を冷ます食材

冷たいものではなく、食材で体の余分な熱を取り除くのが薬膳の考え方です。旬の野菜や果物、苦味のある食材などが該当します。熱を冷ましすぎて冷えが気になる場合は、ネギやショウガなどの薬味を加えると、冷やす力がやわらぎます。

例|きゅうり、トマト、なす、ゴーヤ、ズッキーニ、冬瓜、スイカ、バナナ、パイナップル、豆腐、そば、緑茶など

ナス・トマト・パイナップル・スイカ・きゅうり

体の余分な湿気を取り除く食材

中医学では、湿度が高く汗がうまく出なくなると、体内に水分(余分な湿気)が滞り、胃腸の働きが低下しやすくなると考えられています。余分な湿気を取り除く食材は、旬の野菜や果物、豆類などが該当します。体の熱を冷ます食材と重なるものも多くあります。

例|きゅうり、なす、冬瓜、とうもろこし、スイカ、枝豆、小豆、ハト麦など

ナス・とうもろこし・きゅうり・枝豆

胃腸の働きを高める食材

中医学では、汗と一緒に気(エネルギー)が出てしまい、胃腸の働きが低下すると気が作り出せず、疲れやすさやだるさ、眠気を感じやすいと考えられています。胃腸の働きを高める食材は、たんぱく質や糖質の豊富な食材などが該当します。

例|穀類(米など)、肉類(豚肉や鶏肉など)、魚介類(カツオ、うなぎ、タコなど)、かぼちゃ、イモ類、豆類など

カツオ・カボチャ・サツマイモ・ジャガイモ
夏の定番メニューを薬膳の視点でみると…

夏の定番メニューを薬膳の視点でみると…

「具体的にはどんな料理で食べたらいいの?」と思われるかもしれないので、夏の定番メニューについて、積極的にとりたい食材がどれだけ含まれるかを表にしてみました。
夏に食べたくなる料理は、単なる季節の風物詩ではなく、薬膳の視点からみても理にかなっていることがわかります。季節の食材を上手に使いながら、涼をとるため、疲労回復のために食べて体を整えてきた先人の知恵といえますね。

  体の熱を冷ます 体の余分な湿気を取り除く 胃腸の働きを高める
夏野菜カレー ● ● ●
うな丼     ●
とうもろこしごはん   ● ●
とろろそば ●   ●
豚しゃぶサラダ ● ● ●
魚の南蛮漬け ● ● ●
野菜サラダ ● ●  
ゴーヤチャンプル ●   ●
冬瓜のスープ ● ●  
冷ややっこ ●    
枝豆   ●  

上に挙げた料理でなくても、積極的にとりたい食材の中から、それぞれ自分が使いやすいものを常備して組み合わせたり、それらを使って作り置きをしておくと便利です。できあいの食品を買うときも、こうした食材が使われているものを選んでみましょう。
なお、薬膳では、とりすぎるとよくないものの一つに「肥甘厚味(ひかんこうみ/肥=脂肪分、甘=甘いもの、厚=濃い味・脂っこいもの)」があります。これらをとりすぎると、体に余分な熱や水分が生まれるだけでなく、胃腸にも負担になるとされています。暑い時期は、特にとらないようにするのが賢明です。

厚生労働省は、ジェネリック医薬品の利用促進のための施策に積極的に取り組んでいます。
ジェネリックに変更した場合の薬代については、日本ジェネリック製薬協会の「かんたん差額計算」(https://www.jga.gr.jp/general/easycalc.html)で調べることができます。
また、「ジェネリック医薬品希望カード」も日本ジェネリック製薬協会のサイト(https://www.jga.gr.jp/)一般の方向け情報から印刷することができます。

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