新しい年が始まりました。
新年は心機一転、新しいことにチャレンジしやすい時期ですが、どのような目標を立てましたか?
「早食いをやめる」「1日1時間歩く」「7時間睡眠を確保する」――皆さんの健康を願うBIJけんぽとしては、こんな健康につながる習慣を目標にされているとうれしいのですが…ここで質問です。
過去、似たような目標を立てたことはありませんか? そして、その目標は達成できましたか?
――達成はおろか、継続もしなかったのではないでしょうか。
習慣を変えるのは、それだけ難しいことなのです。

目標が続かないのは脳が抵抗するから
低いテンションのまま、目標を立てる人はいません。多くのケースでは、気分が高揚し〝自分にはできる〟と思ったときに目標を立てているはずです。こうして立てた目標は、自分を過大評価しているため大きくなりがちです。また、目標を立てた際のモチベーションもそう長くは続きません。高すぎる目標が負担になり、モチベーションも低下して、三日坊主が完成するわけですね。
最近の研究で、人の行動の多くが〝習慣〟という無意識なものであることがわかってきました。常に多くのタスクを抱える脳は、無意識=行動を自動化することで安定を保っているのです。そして、ここが問題なのですが、脳は〝新しい習慣〟が嫌いです。
大きな変化であればあるほど、脳はその行動をとるに足る理由を求めます。最初はモチベーションの力で押し切れますが、モチベーションが低下すると脳の抵抗のほうが上回り、続けられなくなってしまうのです。

小さな〝できた〟で脳の抵抗をすり抜ける
目標を立てるとき、私たちは結果を求めてしまいがちです。しかし、実際に目指しているのは〝生活習慣を変える〟ことのはずです。大きな目標だと脳が抵抗するのは前述したとおりです。まずは、脳が疑問を持たないほど小さな目標にして続けることを優先し、その変化を習慣にしてしまいましょう。
例「早食いをやめる」
満腹を感じるように食事時間を長くする
今より5回多く噛むようにする
まずは「今より1回多く噛む」ことから始める!
例「1日1時間歩く」
今より20分多く歩けば1時間になる
まずは「今より1分多く歩く」ことから始める!
例「7時間睡眠を確保する」
今より1時間早く寝れば7時間睡眠が確保できる
まずは「今より5分早く寝る」ことから始める!
「こんなことでいいの?」と思うかもしれませんが、簡単にできること=脳が気にしないことです。小さな〝できた〟を積み重ね、脳に新しい習慣としてインプットされるまで続けましょう。
そもそも、すぐにやらなくなってしまうよりは、小さなことでも続けていたほうがメリットはあります。継続できてから、目標を徐々に大きくしていけばよいのです。

モチベーションを引き出すヒント
そうはいっても、どうにもやる気がでないときもあるでしょう。そんなとき、役に立つ方法をご紹介しておきます。仕事でも使える方法ですよ。
とりあえず行動する
脳は行動を始めると、その行動を維持しようとします。最初の一歩は大変ですが、動いてしまえば後はラクです。
行動をイメージする
脳は実際に行動しなくても、具体的にイメージすることでも活性化します。行動を細分化し、なるべくリアルに場面を頭に描くのがコツです。
やっている人の近くにいく
他人の行動を見ると、まるで自分も行動したかのように脳は反応します。意欲的な人の近くにいくほど、効果があります。
多くの経営者やスポーツ選手が、小さなことを積み重ねることの大切さを説いています。業績や記録からはスケールダウンするかもしれませんが、皆さんの人生は皆さん自身が主役であり、皆さんの健康は皆さん自身がつくり上げるものです。
将来の人生をより良いものにするために、小さな良い生活習慣を積み重ねていきましょう。
厚生労働省は、ジェネリック医薬品の利用促進のための施策に積極的に取り組んでいます。
「ジェネリック医薬品お願いカード」は、日本ジェネリック医薬品・バイオシミラー学会のホームページ(http://www.generic.gr.jp/)からダウンロードすることができます。また、ジェネリックに変更した場合の薬代については、Genecal(http://www.genecal.jp/)のサイトで調べることができます。