PCやスマホを見ていて、眼がショボショボする、ゴロゴロする、乾く、充血するなどしたことはありませんか? もしかすると、眼の潤いがなくなる「ドライアイ」かもしれません。IT機器に囲まれた現在では、もはや目の現代病ともいえ、推定患者数は2,000万人以上といわれています。
						これから冬にかけて空気が乾燥していくため、より注意が必要な季節に入ります。10月10日は「目の愛護デー」。酷使しがちな目を労わる、そんなきっかけにしてください。
					
					涙の分泌量が減ることでドライアイに
						通常、涙腺でつくられた涙が、まばたきによって分泌されることで、眼の潤いは保たれています。しかし、長時間のPC作業でまばたきの回数が減ったり、空気の乾燥により涙が蒸発しやすくなったり、加齢や緊張、ストレスで涙の分泌量が減ったりすると、眼の表面に涙が行き渡らず、眼の渇きを感じることになります。これがドライアイです。たかが眼の渇きと思うかもしれませんが、人によっては慢性的な眼精疲労を感じることもあり、悪化した場合には視力低下や角膜の炎症につながる、軽視してはいけない症状です。
						最近では、涙の質の変化も注目されています。涙は、涙腺でつくられる液層が、まつげの生え際の内側にあるマイボーム腺でつくられる油層でコーティングされることによって蒸発を防いでいます。この油層の形成が不十分だと、液層が蒸発しやすくなってしまうわけです。アイメイクを落としきれていないと、マイボーム腺が詰まって機能不全になることがありますので、目元は清潔に保つようにしましょう。
					
					ドライアイを防ぐ、セルフケア
眼を乾燥させない環境づくりが、ドライアイ予防のポイントです。
ディスプレイは少し見下ろす位置に 
							PC作業をするときのディスプレイの位置は、少し見下ろす程度がベスト。眼を見開かずに見ることができます。
						
1時間ごとに眼を休める 
							PC作業は1時間ごとに最低5分、眼を休める時間を設けましょう。遠くを見る、軽く眼を閉じることで眼の緊張がほぐれます。
						
まばたきを増やす 
							集中してのPC作業やスマホは、ディスプレイと眼の距離が近くなり、まばたきの回数が減りやすくなります。意識してまばたきをしましょう。
						
エアコンの向きに注意 
							エアコンの風が眼に当たると乾燥の原因に。直接当たらないような向きにセットしましょう。冬場は加湿器も設置しましょう。
						
夜更かしをしない 
							夜間は涙の分泌が減少するため、目をなるべく使わないほうがベター。睡眠不足も分泌を減らす要因になるため、睡眠時間もしっかり確保しましょう。
						
まぶたを温める 
							ホットタオルなどをまぶたの上に乗せて温めると、マイボーム腺の皮脂詰まりが溶けて分泌がスムーズになります。
						
					ドライアイだけでなく、体内時計を乱す原因に
						PCやスマホ、ゲーム機器などの画面から発せられる「ブルーライト」は、可視光線の中で最も波長が短いエネルギーの強い光線です。散乱するため目が疲れやすいばかりか、体内時計への悪影響も無視できません。
						体温を下げて眠りへ誘導し、睡眠中の成長ホルモン分泌に影響を及ぼすのがメラトニンです。昼間はメラトニンの分泌が抑制されているため体の活動は高まるのですが、夜、長時間にわたってスマホなどを見ていると、ブルーライトの強い光を視細胞が昼間と判断し、睡眠を促すメラトニンの分泌が抑制されてしまいます。
						メラトニンが分泌されないと、寝つけない、睡眠不足など睡眠の質の低下につながり、疲労回復や肌の再生などに悪影響を及ぼします。就寝前にスマホを見てしまう習慣のある方は要注意。ベッド・布団には、スマホを持ち込まないようにしましょう。
					
厚生労働省は、ジェネリック医薬品の利用促進のための施策に積極的に取り組んでいます。
								「ジェネリック医薬品お願いカード」は、日本ジェネリック医薬品・バイオシミラー学会のホームページ(http://www.generic.gr.jp/)からダウンロードすることができます。また、ジェネリックに変更した場合の薬代については、Genecal(http://www.genecal.jp/)のサイトで調べることができます。


